2010年10月30日土曜日

スタジオ棟に行ってきました。

今日、キャリアサポートでお世話になっている土田先生のご紹介で、
日本工学院の方たちが制作しているラジオ収録現場にお邪魔してきました。

実際にラジオ番組を収録している風景を見ると、放送や話を聴いたり、本を読むのとはまた違ったことを感じることが出来て、新鮮でした。

特に「ラジオで話す」ということがとても難しく、しゃべるタッチ一つとっても番組の印象を変えることが分かりました。頭では分かった気でいたのですが、実際に何パターンもタイトルコールを録り直したり、エコーをかけたり、かけなかったり、という場面を見ると、改めて番組を作る大変さとパーソナリティの方の凄さを感じました。

175RというバンドのSHOGOさんは、オールナイトニッポン第一回の放送から噛み噛みで、番組中に水ばっかり飲んでいて、どこだったか水のスポンサーがついたと聞きましたが、今日収録現場に行って、それが普通なんだ、と思いました。
私も少しブースに入ってしゃべらせて貰ったんですが、名前を言うだけなのに、とても緊張しました。そう思うと、「台本に何も書いてない!」と言いながら放送を進めたり、本番で初めて葉書を読むスタンスの方は実は凄いことをしているんだな、と思いました。

リスナーとパーソナリティの距離が近いのがラジオの魅力だと思いますが、考えればしゃべり手側は一人でしゃべっている訳で、その独り言を、リスナーに「自分に向かって話しかけてくれている」と思わせるのは大変なことだと思います。
昔、ラジオを聴き始めた頃に笑い声がとても大きい放送作家の人がいて、なぜブースの中にスタッフも入れるんだろう?と思った事もありましたが(途中からは、その笑い声がないと逆に落ち着かなくなりました)目の前に人がいる方がパーソナリティのしゃべり方も誰かに向けた話し方になるんだろう、と思います。(もちろん、それ以外の利点もあると思いますが)

土田先生が最後に「でも、この後につく効果音が面白さを左右するからね」と言っていたのを聞いて、昔自分が聴いていた番組で、どこにオチの効果音を入れるかで、パーソナリティの方がスタッフに駄目だしをしていたことを思い出しました。
「これは、最後の音が面白さを左右するよ!!」とパーソナリティの方がしきりに言っているのを聴いて、当時の私は「いやいや、ネタが全てだろう」と思っていたのですが、なるほど、今日実際に収録している現場を見て、効果音のない状態の声を聴いていると、確かに効果音はラジオにとって大きな存在だな、と5年越し位に納得することが出来ました。


という感じで、色々新しい疑問や考えが出てきて、とても素敵な経験が出来ました!
…段落ごとにバラバラな話題になっていて、すみません。その内出来たら修正します。

また次回の収録の時も参加させてもらえる予定なので、
その時は今日よりも緊張せずにもっと「研究」の視点から観察出来れば良いなと思います。

2 件のコメント:

  1. それは良かったですね!土田先生は本当に親切な先生です。
    現場に足を運ぶと、一気に、研究の視界がひらける!

    たとえテレビ番組だとしても、やはりアナウンサーは「顔」よりも「声」と言われます。視聴者としては、やはり「映像としての顔」に気をとられてはいるのですが、実際には「声の印象」や「語り口の印象」というものが、好感度ぐあいを大きく左右しているそうです。

    「声のメディア」ラジオは、人間の感性(好き嫌い、受け入れるかどうか)に直結しているメディアということになりますね。

    そうすると、「文字のメディア」としてのSNSは、どういうことになるのでしょうか?

    by ササキ

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  2. 佐々木先生、
    コメントありがとうございます!
    はい!土田先生には本当に感謝です!

    今、SNSについて色々考えて書いたのですが、ネットが不調で
    消えてしまいましたOrz

    文字のメディアは難しいですね。
    ラジオの葉書もある意味文字のメディアですが、SNSも葉書も受け取り手次第の部分があると思います。
    それはある意味では、受け手の感性に直結していると思いますが、発信側の意図とは異なった受け取り方をされてしまう場合を考えると間接的な気もします。

    文字と声については、SNS、twitterも通して、また考えがまとまった時にブログで触れてみたいと思います。

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